いかに漫画がアメリカに進出したか
こちらの動画では、日本の漫画の歴史や、漫画史上で重要な作品を取り上げ、いかにアメリカでも人気を得ていったかについてが解説されている。海外の視聴者たちからは、それぞれの漫画とのかかわり方や受けた影響などを語るコメントが続々と届いている。
出典:https://youtu.be/nN5rnMDCctU
(動画の概要)
- 鉄腕アトム、ドラゴンボール、AKIRA、セーラームーン、鬼滅の刃、デスノート…これらの作品に共通するのは、すべて漫画が原作だということだ。
- 日本の漫画のジャンルは大まかに分けて、少年・少女・女性・青年・GL・BLなどがある。
- 日本文学研究者のアダム・カーン教授によると、「漫画」という単語が初めて使われたのは1798年。しかし、この時代にはまだ今日のような「漫画」は存在しなかった。
- 初めて日本で刊行された子供向けマンガ雑誌は1895年創刊の「少年世界」で、1902年には「少女世界」が創刊された。
- 初めて「漫画」という言葉を現在の意味で使ったのは北澤楽天で、「東京パック」などの雑誌を創刊した。最初の漫画家、現代マンガの父ともいわれる。
- その後、田河水泡の「のらくろ」などの作品が登場した。当時は著作権が微妙で、ミ○キーなどのキャラクターも作中に登場している。
- 1946年、「漫画の神様」手塚治虫が「新宝島」を発表。手塚は700作品以上の漫画や、アニメ、映画、イラスト、小説、エッセイなど数々の作品を残した。「リボンの騎士」はのちの「ベルサイユのばら」や「少女革命ウテナ」などの作品につながった。
- 1973年の永井豪によるキューティーハニーは、女性を主人公とした少年漫画(これが初めてではないが)として成功を収めた。魔法少女物の先駆けともなった。
- 人文科学研究者のジェニファー・プリー教授によると、漫画は50年代や60年代の日本の子供たちに親しまれ、その世代が大人になるにつれて高い年齢層向けまで発展してきたという。
- 80年代になると、サイバーパンクが世界中で流行し、「AKIRA」や「攻殻機動隊」などの作品も生まれた。「AKIRA」は英語圏にもアニメが流入するきっかけとなり、のちのアニメ・マンガ人気につながった。「攻殻機動隊」は「マトリックス」などの映画にも影響を与えた。
- 1984年には、鳥山明の「ドラゴンボール」が登場。これに続いて、ナルトや、ブリーチ、ワンピース、ジョジョ、幽遊白書などさまざまな人気少年漫画シリーズが生み出されていった。
- 人気作品は少年漫画が圧倒的に多いが、アメリカで記録的な人気を誇ったのは少女漫画の「フルーツバスケット」だ。USAトゥデイのベストセラー本ランキングで16巻がマンガとしては最高位の15位に上り詰めた。
- 宗教学研究者のマーク・マックウィリアムズ教授によると、アニメ人気が下敷きとなってアメリカでは1999年以来マンガの売り上げが伸び始めたという。
- マンガは、年齢層やテーマは多様なものの、文学である。フランスの歴史研究者ジャン=マリー・ブイッスー教授は、漫画は社会や態度の新しい発展に合わせて変化していくことで影響力を持っているとしており、日本語・日本文化研究者のジャクリーヌ・ベルント教授は、漫画の制作システムは50年代から進化を続け、これは日本独特の歴史的状況からもたらされたもので「コミック」と「漫画」には全く異なる出版・流通・消費の文化があるとしている。
海外の反応
・名無しさん@海外の反応
メキシコの公共放送で80年代や90年代に観られるアニメは基本的に全部日本のアニメだった…懐かしい気分に浸れるから今も配信してくれないかと待ってる
・名無しさん@海外の反応
ここ数年間マンガにハマってる。もっと早くハマっておけばよかった。30歳だけどマンガ好き。アニメや漫画を好きになるのに遅すぎることなんてない。いま、漫画を体験できて本当にうれしい。
・名無しさん@海外の反応
漫画は作家としてのキャリアにかなり影響を与えてくれた。実は、最初に出版社から出した「Rose」という小説は日本の文化や信仰からかなりのイメージやアイデアを取り入れたんだ。そしてマンガやアニメがなかったら、あの本は書けなかっただろう。
・名無しさん@海外の反応
特にアニメを観た後で、マンガに関して好きだと思うことは、その絵柄。まるで素晴らしい線画にあふれたミニブックのよう。なぜかアメリカや西洋のコミックブック(もうちょっとちゃんと観賞するために勉強したいと思ってるけど)を読んだときにはこういうことは感じない。
・名無しさん@海外の反応
少女漫画を取り上げてくれてうれしい。日常系の漫画やマンファとかウェブトゥーンに手を出す前は少女漫画しか読んでなかった時期があった。この動画にはもっとアジア人、特に日本人の専門家の発言が出てきてほしかった。
・名無しさん@海外の反応
2019年にロンドンに行ったとき、大英博物館で漫画展を見ることができて衝撃的だった。セーラームーンの原画ページがあった!
・名無しさん@海外の反応
本当にいいね。ホラーマンガの例として伊藤潤二を取り上げてほしかった
・名無しさん@海外の反応
子供のころにセーラームーンの単行本を買ってたのを思い出した。今は見つけるのが大変
・名無しさん@海外の反応
漫画は過度に性的なコミックだと勘違いしてる人がいる。確かに、漫画の世界にはそういうアプローチもあるけれど、本当にほかのグラフィックノベルと同じぐらい注目すべき素晴らしいストーリーもたくさんある
・名無しさん@海外の反応
フルーツバスケットが初版の時点で歴史を作ったと知ってうれしい。
・名無しさん@海外の反応
子供のころは全然マンガ好きじゃなかったけど、ここ何年かの間に漫画や、漫画が伝える様々なストーリーに本当に興味を持つようになった!
・名無しさん@海外の反応
漫画の最初期について取り上げてくれたのが本当にありがたい。ずっと手塚治虫から始まったというようなことを聞いていた
・名無しさん@海外の反応
ずっとらんま1/2とうる星やつらが好きだけど、かなり影響力のある作品だよ。
・名無しさん@海外の反応
セーラームーン!やっほ~!それに幽遊白書も!
・名無しさん@海外の反応
AKIRAを初めて観たときのことは覚えているけど、あれは素晴らしかった。セーラームーンやるろうに剣心も観たことあったから初めて観たアニメ映画というわけではないけど、レベルが違った。
・名無しさん@海外の反応
これは本当に面白かった!フルーツバスケットがアメリカで初のベストセラーマンガの中に入ってるなんて知らなかった。少女漫画も注目されてきていてうれしい^^