海外の反応

海外「今とは逆!?」「この時代からドイツとの関係が…」岩倉使節団が描写した19世紀のヨーロッパに驚き!

投稿日:2021/07/08 更新日:

 


 

早期の日本からの訪問者が描く「競争が激しく不健全な」ヨーロッパ世界(1872年、岩倉使節団)

こちらの動画では、アメリカに続いてヨーロッパを訪問した岩倉使節団の1人による「特命全権大使 米欧回覧実記」という見聞録が英語訳で紹介されている。海外の視聴者からは、特にイングランド人の働き方に対する描写や、プロイセンでのビスマルクの発言に反応が大きかった模様。

出典:https://youtu.be/bQy-O_kF7GI

 

(※詳しい内容は動画内のキーボードアイコン→歯車アイコンで言語を選択して日本語字幕もご参照ください)

  • 「アメリカ人・フランス人・イギリス人・ドイツ人に6時間与えて仕事をさせたらアメリカ人は4時間で終わらせて散歩しに行き、フランス人は4時間で終わらせて酒を飲み、イギリス人は5時間で終わらせて別の仕事をこなし、ドイツ人は終わらせられずに徹夜する。」と言われるが、まさにこれはそれぞれの国の特徴をよく表している。
  • ヨーロッパの人々はお互いに競争しあうことで生計を立てており、同時に利益への欲も満たそうとしている。その政治文化は、個人の目標の追求・忍耐・頑固さ・自己中心性に分けられるかもしれない。
  • ヨーロッパの国々はお互い競争が激しく、東洋に比べて国民がより情熱的な愛国心を持っているように思える。
  • 【イングランドについて】
  • この国には広大な国土があるが、あるアメリカ人はこの国のことを「植民地の人々を搾取して小さな島で蟻のように暮らしている」と批判していた。
  • 1日中眠ることを商売にしているスペイン人がいるという話を聞いたが、イギリスでは普通のペースで歩いていても怠け者な方になってしまうほどイギリス人はよく働く。
  • 貧乏人の数もほかの国々より多く、法律で守られた金持ちたちが毎年生み出される利益を手に入れている。
  • バッキンガム宮殿では装飾や素晴らしい絵画のコレクションを見られたが、女王はスコットランドに旅行中で寝室は見られなかった。
  • ロンドン塔には日本から贈られたという鎧兜もあった。日本刀のコレクションもあったが、どこの骨董屋でも売っていそうな劣等品で見る価値に値しなかった。
  • 大英博物館の展示からは、英国の文明の段階があからさまに見て取れ、古くからの物を取り入れながら進歩していく様子がよく分かった。
  • 【フランスについて】
  • イギリスとは近い関係にありながらも、言語や食べ物の味はかなり異なっていた。
  • フランスの名産として知られるチョコレートの工場を訪れた。この甘い食べ物は血液に栄養を与え、神経を落ち着かせる。
  • ヨーロッパの人々は消費や製造をするが、原材料はアジアやアフリカ、アメリカ大陸から輸入している。イギリスとフランスが植民地での生産を促進している理由は、極端に安く原料が手に入るからである。
  • 【スコットランドについて】
  • 兵士の制服がイギリスとはかなり違い、膝丈までしかない古式の衣服をまとっている。スコットランドは北極圏から遠くないはずなのに、このように膝を出していては身体に悪そうだ。
  • ヨーロッパでは女性が胸の半分を出したり、足を小さく見せるためにきつい靴を履いていたり、ピアスをしたりしているが、どの習慣も不健全だ。
  • 【オランダにて】
  • 夕食会にて、使節団がみんな黒髪で同じような骨格をしているのが不思議だったのか、参加者の女性が日本の大使に「日本人は全員同じ骨格をしているのか」と尋ねていた。
  • 【プロイセンについて】
  • プロイセンはヨーロッパの中でもアルコールの消費量が高い国である。
  • ビスマルクからは、各国の友好関係は表面的なものであり、戦争に備えて国を強く保っていくべきだということや、信頼のおけるドイツと最も友好な関係を結ぶべきだとの助言もあった。政治の世界での戦略家だと感じた。
  • 【ロシアについて】
  • ロシアはヨーロッパの大国の中でも影響力の弱い国である。しかし、ロシアもほかの大国と同じような栄光のために前進しようとしている。
  • イギリスやフランスはオランダのような貿易相手、ドイツやオーストリアはヨーロッパで力をつけようと苦闘している国々に見えるが、ロシアは貪欲に領地を追い求め続け、世界の制覇を狙う強大な国に思える。
  • 【ローマにて】
  • この都市には2000年前の遺跡がたくさん残っている。当時は文明の未発達だったフランスやイギリス、ドイツはローマの文明の影響を受けて発展していった。しかし、今のローマには塵が舞い、浮浪児がいて衰退してしまっている。どこかが栄えれば、どこかが衰退する。まるでヨーロッパの発展には自然の限界があるようだ。
  • ヨーロッパの文明を語る人は一度はここに来るというが、まさにその通りで、文明の達成は一日一夜にしては成し遂げられないものだ。
  • 【ベネチアにて】
  • ゴンドラに乗ったが、まるで川の絵の中に入り込んだようだった。霧のかかった中を舟で通り抜けていくと、まるで空に浮かんでいるようだった。
  • 【まとめ】
  • ヨーロッパ各国にはそれぞれ長所や短所があるが、東洋諸国と同じく、商業の発展を求めている。使節団はより友好な関係を結んで日本との貿易を増大するために派遣されたが、各国で貿易の話が話題に上った。貿易が増大すれば、ヨーロッパの人々は大いに喜ぶことだろう。

海外の反応

名無しさん@海外の反応

>1日中眠ることを商売にしているスペイン人がいるという話を聞いた

本当に見事だね

名無しさん@海外の反応

現在の日本の働き方と比べて、当時の健全ではない働き方に対する日本人の態度を聞くのが妙な感じ

名無しさん@海外の反応

ビスマルクは60年前に日独同盟を確保しようとしていたのか!これぞ先を考える政治家だ!

名無しさん@海外の反応

日本「こんな風にはならないからな」

22年後の日本「すべての海を手に入れたい」

名無しさん@海外の反応

そして今の仕事や教育における日本人のメンタリティを見てみろよ笑

名無しさん@海外の反応

このときのビスマルク訪問が、日本が法律の近代化をドイツを見習って行うことに決めた理由に関わっているのだろうか。

名無しさん@海外の反応

当時の日本でさえドイツはビールで知られてたんだね

名無しさん@海外の反応

イギリス人が日本刀のコレクションを見せる

日本人「おお、これはかわいらしい中国製のおもちゃをお持ちですね」

名無しさん@海外の反応

ドイツ人は明らかに元祖「酒飲み」ステレオタイプの民族だね😁ドイツ人として100%よくわかる🍺

名無しさん@海外の反応

つまり日本との友好の最初の一歩を踏み出したのはビスマルクだったのか。

名無しさん@海外の反応

19世紀の日本人がヨーロッパ人の服装やピアスを不健全だと言っていたのが最高

名無しさん@海外の反応

ナショナリズムに関しては1870年代から1930年代にかけてかなり速い方向転換だったね

名無しさん@海外の反応

これ見て、今もヨーロッパ人は同じだと思った。

名無しさん@海外の反応

女王の寝室の中に何があるか見たかったんだねw でも女王は見られたくなかった。

名無しさん@海外の反応

マジか…19世紀の中ごろに枢軸国につながる考え方が見られるなんて

名無しさん@海外の反応

興味深い。現代では欧米人は日本に対して同じように考えてる。

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