日本の総合格闘技の知られざる不正試合の世界
こちらの動画では、海外の総合格闘技(MMA)ファンが日本のMMAでかつてかなり行われていたという「フェイク(八百長)試合」について、ドラマチックな謎解き仕立てで説明。MMAどころかプロレスの起源にまでさかのぼって説明したドキュメンタリーに、海外の格闘技ファンから好評を得ている様子。
出典:https://youtu.be/oLjErO1b4lQ
動画の大まかな流れは以下の通り
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- 日本のMMAでは90年代初めからフェイク試合が数多くあったとうわさされており、専門ジャーナリストは特定団体の95~02年までのフェイク試合の割合は70%以上だったと教えてくれた
- このフェイク試合横行の「容疑者」は、90年代に設立された「修斗」「リングス」「パンクラス」の3団体
- この3団体の設立者はすべてカール・ゴッチという人物と関係がある
- すべての元をたどれば、日本のMMAの起源は19世紀のヨーロッパで始まった「キャッチレスリング」にあり、ここでも観衆を盛り上げるためフェイク試合が行われていた
- この「キャッチレスリング」から、後ほどプロレスが誕生した
- 前述のカール・ゴッチはキャッチレスリングのリアルなテクニックで戦いたかったが当時のアメリカでは評判が悪く、日本へと渡った
- 派手な演技のプロレスに飽き始めていた日本のファンから、ガチンコ・スタイルのゴッチは「プロレスの神様」とあがめられ、上述の3団体設立者もゴッチが育て上げた
- もともと日本のプロレスを「よりリアルでガチンコ勝負に」しようとして生み出された3団体が、フェイク試合をするようになってしまったのか?(動画投稿者の独自調査の結果…)
- 修斗のケース:初めは真剣勝負をしていたが、MMA登場でプロレス人気が脅かされたため、あるプロレスラーを勝たせるため八百長をしたのがエスカレートした?
- リングスのケース:この団体は最初からフェイク試合が多く、後ほど真剣勝負をする選手が出てきたパターン?
- パンクラスのケース:もっともリアルな勝負をする団体だとされているが、実は試合を長引かせてファンを盛り上げるために仕込まれていた試合もあったのでは?と文献で指摘されている
- MMAは日本では当初プロレスから派生したものと考えられ、団体設立者もキャッチレスリングから生まれたプロレス出身のためフェイク試合が多かったが、94年ぐらいを境にMMAは真剣勝負の競技として認知されていった
海外の反応
・名無しさん@海外の反応
これはとてもいいMMAジャーナリズムだった。
・名無しさん@海外の反応
この動画はすごい。MMA全体の背景がよくわかって、それだけでも見ていて楽しかった。とても興味深いトピックが、よく凝縮されてた。間違いなくこれはもっと見たい。
・名無しさん@海外の反応
アントニオ猪木が亡くなってからこれがよく話題になってるのを見かける。MMAの歴史の興味深い一面。
・名無しさん@海外の反応
MMAの誕生がプロレス界がガチンコ勝負をしようとした結果だというのがかなり好き。
・名無しさん@海外の反応
この動画は本当にすごい!特にプロレスとMMAの大ファンだからなにもかもがよかった!
・名無しさん@海外の反応
フェイクといっても前もって結果が決められた試合とは限らないことも付け加えておきたいね。ファイターたちが特定の時間の間戦い続けるよう指示されたり、特定のラウンドまでフィニッシュしないことを求められたりする場合もある。
・名無しさん@海外の反応
レスリングファンでカール・ゴッチの名前を聞いたことはあっても、MMAの形成に携わっていたことは知らなかった。
・名無しさん@海外の反応
みんながやっとキャッチレスリングの影響力に気づき始めてくれてうれしい。
・名無しさん@海外の反応
12歳の時に、ボブ・サップの試合見て叔父にフェイクなのかどうか尋ねた覚えがある…
・名無しさん@海外の反応
日本のプロレスラーはガチでタフだ。
・名無しさん@海外の反応
つまりレスリングやMMAの歴史、この2つの関係について知ってる人はほとんどいないのか。
・名無しさん@海外の反応
レスリングがMMAに大きな影響を与えたのは知ってたけど、こういう関連はクールだね。
・名無しさん@海外の反応
これはそんなに知られてない話じゃない。こういう試合が行われたときに話題になってた。
・名無しさん@海外の反応
結局はカネがすべてでこういう初期の時代には信憑性を失いたくない人が多いのはもちろんだからね。こういう動画が10年、20年前に出てたら最悪の場合は競技を完全につぶしたかもしれないけどそうじゃなければ今のプロレスと同じように思われるだろうね。
・名無しさん@海外の反応
悲しいのは…今でもカネがすべてだってこと。