海外「信じられない！」日本で起きた「よど号ハイジャック事件」をイラスト付きで解説した動画に注目

（動画の要約）

• 1970年3月、日本航空351便（よど号）は東京から福岡に向かっていた。同機には、「裸のラリーズ」というロックバンドのベーシストや、ペプシの重役、ニューヨーク出身のカトリック司祭を含めた122人の乗客が搭乗していた。
• すると突然1人の若者が、ハイジャックを宣言。男は日本刀を持っており、座席を切り付けて乗客を脅した。ほかにも男の仲間が隠れており、次々と正体を明かした。その中には東大や京大の学生に加え、前述のベーシストや高校生も含まれていた。ピストルを持っているメンバーもいた。
• 犯行グループは共産主義者の一団で、目的地はキューバ。革命を目指す政治的な意図による犯行だった。
• しかし、航空機は性能的にいくら燃料を積んでもキューバに行くことはできず、また、当時搭載されていた燃料では福岡までしか行くことができなかった。なので航空機は福岡に着陸した。
• 福岡の空港では、山村新治郎運輸政務次官が犯人たちとの交渉を担当。主犯者は条件が合わなければ乗客全員を殺すと宣言し、交渉は難航した。結局、23人の乗客解放と引き換えに、犯人たちがキューバの代わりの目的地とした北朝鮮のピョンヤンまで行くための燃料とピョンヤンまでの地図を渡した。
• よど号は北朝鮮に向かって出発したが、パイロットはピョンヤンへの行き方など知る由もなかった。渡された地図は学校の教科書に書かれているような単純なもので役に立たなかった。日本と北朝鮮の国交は断絶しているため、北朝鮮側と連絡を取る手段はなかった。
• 北朝鮮の領空に入れば撃ち落される可能性もあると警告したものの、ハイジャック犯はあきらめる様子はなかった。パイロットはピョンヤンの管制塔に応答を呼び掛けた。すると向こうから北朝鮮の戦闘機が現れ、よど号に向かって射撃を始めた。
• しかし、射撃はすぐに止み、間もなくするとピョンヤンからの応答無線が聞こえた。指示に従い、よど号はピョンヤンに着陸。現地では、軍や政府役人とともに国民たちも歌で犯人たち（革命の同志たち）を歓迎した。
• 犯人たちは目的を達成して大喜び…しかし、犯人たちは気づいていなかったが、実は到着したのは北朝鮮のピョンヤンではなく、韓国の金浦だったのだ。
• アメリカ人の重要人物が搭乗していたこともあって、この件にはCIAも協力していた。韓国と連携を取り、あたかも金浦がピョンヤンであるかのように偽装したのである。ちなみに、パイロットには、韓国の管制官につながる周波数を書いたメモが地図と一緒に渡されており、「北朝鮮の戦闘機」も実は韓国空軍のものだった。
• 犯人たちは「北朝鮮」の政府関係者によって、当時の金日成主席のところに向かうため1人1人よど号から降りていくことに…しかし、事件はまだ始まったばかりで、ここから本当の試練が待ち受けているのであった（後半に続く）