日本の軍国主義―血の鉄道
こちらの動画は、日本が幕末から第二次世界大戦に向かうまでの状況を解説しているシリーズの第3回で、昭和時代の始まりから満州事変に至るまでの出来事が取り上げられている。
第1回 https://kaigaino.net/archives/13771
第2回 https://kaigaino.net/archives/13966
出典:https://youtu.be/39VVdj1t76Y
- (※以下は内容の抜粋です)
- 当時の日本軍は、複数の派閥に分かれていた。海軍は南、陸軍は北への進出を目指していた。さらに、陸軍の中にも当時の文民政治を廃止し天皇による政治を求める皇道派と当時の制度を維持しながらも帝国主義的な政治を望む統制派に分かれた。
- どちらの派閥も当時の政権を嫌っており、外国との戦争を行い、自分たちが実権を握り、国と天皇に奉仕できると信じていた。両派閥の計画の中心にあったのが、満州と呼ばれる地域だった。
- 日本は、日露戦争で中国を走る南満州鉄道を手に入れた。この周辺地域では日本の財閥が日本の労働者や関東軍のために開発を行った。軍国主義的な派閥は、この地域への更なる支配拡大を求めた。
- 当時満州の支配権を持っていた中国の軍人である張作霖は日本の味方をしていたが、敵対する蒋介石ら国民党による攻撃を受ける中、欧米寄りの姿勢になった。関東軍は、鉄道の線路を爆破して張作霖を殺害し、新たな軍人を味方につけようとした。
- しかし、作戦の伝達に失敗があり、関東軍の仕業であることが調査で明らかになってしまったため、日本の世界的な印象を悪くした。この件を受け、結局当時の日本の首相が辞任することになった。
- この事件は、関東軍が一方的に文民政府の承認なしに行動でき、さらに事態の影響を受けないことを証明した。
- 当時の日本は経済状況が悪く、民政党政権の政策はさらに状況を悪化させた。民衆の間では、政府は財閥によって腐敗したとし、教育や兵役の影響もあって、軍こそが唯一の純粋な機関であるとする議論が高まった。
- さらに、中国への不干渉や海軍軍縮条約の締結などにより、政権への怒りが高まった。軍部の行動が急進的になるにつれ、政治暴力でも理由が誠実であれば言い訳ができ、愛国的で天皇を守るために行ったというのであれば進んで罰せられないようになった。
- 1930年には超国家主義者たちによる首相襲撃事件が起き、翌年には桜会という団体によるクーデター未遂も起こった。そして1931年9月に、中国でまたもや線路の爆破事件を起こし、中国軍に攻撃させて報復するという作戦が行われ、戦争に突入することになった…
- (第4弾に続く)
海外の反応
・名無しさん@海外の反応
権力を持った人々がクーデターを起こそうとして、失敗して、その行動の影響を受けないって…
・名無しさん@海外の反応
こういう派閥とかに関する日本の1930年代を舞台にした政治スリラー映画(ドラマ)があったら本当に観てみたい。
・名無しさん@海外の反応
民主主義の衰退と権威主義の台頭に関する歴史を知るのが常に好き。
・名無しさん@海外の反応
まとめ「日本の文民官僚と軍部は、イデオロギーの差異や反発がありながらも、主張と行動や意図が本当にかみ合っているかにかかわらず、どちらも天皇のために最善を尽くすと主張した」
・名無しさん@海外の反応
日本は、いかに文民政府じゃなくて将校が軍を指揮すると悪いことになるかといういい例だ。
・名無しさん@海外の反応
日本の陸軍と海軍の分断だけで動画丸ごと1本作れちゃうよ。
・名無しさん@海外の反応
いい動画だね。
・名無しさん@海外の反応
日本の軍国主義がアニメを生んだことから説明できるように、現代のあらゆる物事は過去によって形作られている。
・名無しさん@海外の反応
日本軍にはオランダ領東インドに進出するという作戦もあった。この部分を忘れないで
・名無しさん@海外の反応
このイラスト好き!!!
・名無しさん@海外の反応
このシリーズで軍についての解説が聞けてうれしい。
・名無しさん@海外の反応
こうして満州事変がはじまった。これは第二次世界大戦の一部になる。まもなく、南京が日本の軍国主義の恐怖で有名になる。
・名無しさん@海外の反応
最後に三島由紀夫についても本当に言及してほしい。
・名無しさん@海外の反応
日本の軍は分断された。一方は陸軍、他方は海軍。そしてもちろん、天皇は厳守というよりも名目上の長になっていった。
・名無しさん@海外の反応
お互いの対応を考えると、日本の陸軍と海軍は別々の国に属していた方がよかったのかも…
・名無しさん@海外の反応
財閥は滅びない!日本軍の将校たちは去ったが、三菱は今も残っている